【秦野市】わんわんパトロールでお散歩しながら「ながら防犯」

秦野市では、日常の犬の散歩を通じて地域の見守りや防犯につなげる取り組みとして、「わんわんパトロール隊」の隊員募集が行われています。これは、特別な活動日や集合を伴うものではなく、普段どおり愛犬と散歩をする中で、防犯の視点を少し意識してもらうことを目的とした仕組みです。募集や案内は秦野市役所が行っています。

案内によると、わんわんパトロール隊は「ながら防犯」をキーワードにしています。犬の散歩時に、専用のグッズを身につけることで、地域に「見守りの目」があることを自然に示す役割を果たします。特別な訓練や義務が課されるわけではなく、いつもの散歩コースや時間帯のままで参加できる点が特徴です。結果として、不審な行動への抑止や、子どもや高齢者の安心感につながることが期待されています。

参加登録をすると、わんわんパトロール用のグッズが配布される仕組みとなっています。これらのグッズは、散歩中に周囲からも分かりやすく、防犯意識の啓発にも役立つとされています。活動内容は「見かけた異変を無理のない範囲で意識する」ことが基本で、危険な場面に介入したり、特別な報告義務が生じたりするものではありません。あくまで日常生活の延長として取り組める点が、この制度の大きな特徴です。

申し込み方法は複数用意されており、案内チラシに掲載されているQRコードから申請フォームにアクセスする方法のほか、申込書を提出する方法もあります。いずれも手続きは比較的簡素で、犬を飼っている市民であれば検討しやすい内容となっています。登録後の活動頻度や期間に厳密な決まりはなく、ライフスタイルに合わせて無理なく続けられる点もポイントです。

秦野市内では、公園や住宅地、通学路など、日々多くの人が行き交う場所があります。わんわんパトロール隊は、そうした地域の風景の中に自然に溶け込みながら、防犯意識を高める役割を担っています。犬の散歩という日常的な行動を通じて地域と関わるこの取り組みは、特別なボランティア活動にハードルを感じている人にとっても、一つの関わり方として参考になりそうです。制度の詳細や不明点については、秦野市役所の地域安全課で案内されています。日々の散歩を通じて地域との接点を持ちたいと考えている人にとって、選択肢の一つとして知っておきたい取り組みといえるでしょう。

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